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難波江の あしのかりねの 一夜ゆゑ

みをつくしてや 恋わたるべき

 作者:皇嘉門院別当(こうがもんいんのべっとう)

 意味

難波の入江の葦(あし)を刈り取った根の一節のような、短い一夜の仮寝のために、「澪標(みおつくし)」のように、身をつくしてあなたに恋し続けるのでしょうか。

※ 難波江(なにはえ)

大阪湾の入り江。葦が一面に生えていた

※ かりね

旅先での仮の宿。「仮寝」と「刈り根」の掛詞。

※ 一夜(ひとよ)

「一節(ひとよと読む)」と「一夜」の掛詞。「一節」は節と節の間で短いことの例え

※ みをつくしてや

命をかけて。「身を尽くす」と船の通り道を示す「澪標」の掛詞

※ 恋わたる

恋し続ける

 

 オススメの覚え方

なにはともあれ、笑(え)みをつくしていればいいことあるかも(^^♪

 

 ゴロあわせ

なにはえ みをつくして(何は笑みをつくして)

 決まり字

なにわえ

 解説

この歌は「旅宿逢恋(りょしゅくにあうこい)」というお題で詠まれました。

旅人との一夜限りの恋を詠っています。

たった一度の逢瀬のために、一生をかけてあなたに恋していくのでしょうか?

二度と逢えないと思ったら、かえって心に残ってしまうのかもしれません。

掛詞が3つも盛り込まれるなど、技巧も凝らしています。

たった一度の出会いで、こんなにも恋焦がれてしまった・・・という経験はないですが、そんな劇的な出会いがあったら、それはとても良い思い出になりそうですね

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