高砂の 尾の上の桜 咲きにけり
外山の霞 ただずもあらなむ
作者:権中納言匡房(ごんちゅうなごんまさふさ)
意味
高い山の峰に桜が咲きました。あの桜がかくれてしまうから、里山の霞よ、どうかたたないでください。
※ 高砂
高い山
※ 尾の上の(おのへの)
峰の上の。山頂の
※ 外山
人里に近い山
※ たたずもあらなむ
たたないでほしい
オススメの覚え方
タカ(高)が富山(外山)の方に飛んでいったよ!!
ゴロあわせ
たか とやま(タカとヤマ)
決まり字
たか
解説
遠くに見える山に桜が咲きました。
近くの里山に霞がかかると桜が見えなくなるので、霞にかからないでおくれ。と歌っています。
高砂は高い山、外山は里山の低い山。「深山」「奥山」の対義語になります。
遠くに見える景色と、近くに見える山へのお願い。
霞にたたないで欲しいとお願いすることで桜の美しさを表現しています。
春はやっぱり桜ですね(*^^*)
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