bird-383245_640

あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の

ながながし夜を ひとりかもねむ

作者:柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)

解説

この歌も実は柿本人麻呂が詠んだものではないかもしれないとされています。

「万葉集」の中に「詠み人知らず」として掲載されているからです。

山鳥はキジに似た鳥で、雄の尾は長く、長いものでは1メートル近くもあるそうです。

また、山鳥の習性は、昼間は一緒にいて、夜は雄と雌が峰を隔てて別々に寝ると言われていて、多くの歌に詠まれていたそうです。

山鳥のの尾が長いことから、男性の気持ちを詠んだ歌ではないかという説もあるようです。

この、雄の尾の長さと夜の長さを、また夜は別々に・・・という習性を掛けて、一人の夜がどんなに長く寂しいものかを表しています。

あしびきの 山鳥の  しだり尾 と「の」が4回も続いていますが、これはわざと重ねることにより、声に出して読んだ時の音の雰囲気と、山鳥の尾の長さ、一人で過ごす夜の長さを重ね合わせています。

 

文法と意味の解説

※ 「あしびきの」はに掛かる枕詞です。枕詞は前回も出てきましたね!!

※ 「ながながし」は「長し」を強調しています。

※ あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 

は次の 長々し夜を を導き出す序詞(じょことば)になっています。

※ 「かもねむ」の「か」は、疑問の係序詞で、連体形につきます。「む」は推量の助動詞の連体形になっているのでこれで結んでいます。

記事を共有
Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0Share on Google+0


<スポンサードリンク>