君がため 春の野に出でて 若菜摘む
わが衣手に 雪は降りつつ
作者:光孝天皇(こうこうてんのう)
意味
あなたのために、春の野原に出かけて若菜を摘んでいる。私の着物の袖に、しきりと雪が降り続いている。
※ 春
ここでは早春
※ 若菜
春の七草
オススメの覚え方
黄身は固めが良いのだ。わが衣手にシミがつくといけないのでな(´-ω-`)
ゴロあわせ
きみがため は わがころもでに
きみはわがころもに(君はわが衣に)
きみのためにゆきはふる(君のために雪は降る)
決まり字
きみがため は
解説
「若菜」は早春の野に生える食用の野草で、新春に食べると邪気を払い、健康に過ごせると言われていました。
作者は、誰かに贈る目的で若菜を摘んでいました。
「君がため」には親愛の情が込められていて、贈る相手を大切に思う気持ちが込められています。
また、当時は、贈り物に和歌を添える習慣があったようです。
この歌も、若菜に添えられたのでしょうか。
大切な人のために何かをする。大切な人を思いながら何かをする。とても素敵なことですね
<スポンサードリンク>