高砂の 尾の上の桜 咲きにけり

外山の霞 たたずもあらなむ

作者:権中納言匡房(ごんちゅうなごんまさふさ)

解説

 

この歌は、藤原師通(ふじわらのもろみち)の家で宴があった時に、「遠くの山の桜を眺める」というお題で詠まれた歌です。

上の句の「尾の山」は「山頂」の意味で、遠くを表し、下の句の「外山」は里山の意味で近くを表します。

三句切れにすることで、上の句と下の句との対象をとても鮮明に表しています。

 

文法の意味と解釈

※ 咲きにけり・・・助動詞「ぬ」の連用形「に」は完了形を表します。

ここで一度意味が切れるので、三句切れになります。

立たずもあらなむ・・・終助詞の「なむ」は、未然形について願望を表します。

なので、「立たないでいてほしい」の訳になります。

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