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朝ぼらけ 宇治の川霧 絶えだえに

あらはれ渡る 瀬々の網代木

作者:権中納言定頼(ごんちゅうなごんさだより)

解説

この歌は、明け方の宇治川の風景を詠んだものです。

宇治は、当時の高級貴族が別荘を建てたリゾート地です。

宇治川は、「源氏物語」の舞台にもなっています。

「瀬々(せぜ)」は、浅瀬のあちらこちらの意味です。

網代木(あじろぎ)とは、鮎の稚魚を捕るために、竹や木を編んだものを、浅瀬に杭を並べた仕掛け(網代)を固定するために、浅瀬に打った杭のことです。

宇治川にかかる霧が、だんだん晴れてきて、網代木が現れてくる姿を歌っています。

 

文法の意味と解釈

※ 「絶えだえに」は、「川霧が絶えだえに」と「絶えだえに(あらはれ渡る)」の掛詞です。

※ 末尾を「網代木」と体言(名詞)で止める体言止めにすることによって、余情や余韻を持たせています。

訳すときには、「~よ、~だなあ」と付け加えると雰囲気が出ます。

訳の例としては、「網代木だなあ」となります。

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