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大江山 いくのの道の 遠ければ

まだふみも見ず 天の橋立

作者:小式部内侍(こしきぶのないし)

解説

作者の母は和泉式部で、式部が再婚した夫の藤原保昌(ふじわらのやすまさ)のいる丹後に下っていたとき、都で歌合があり、作者が参加することになりました。

その時、作者の元に藤原定頼(ふじわらのさだより)が来て、「お母さんに歌は作ってもらったの?丹後に使いは出したの?」とからかわれた時に歌ったものだと言われています。

「いくの」は京都にある「生野」のことで、「行く」との掛詞になっています。

「ふみ」は「踏み」と「文(ふみ)」の掛詞です。

「踏み」は「橋」の縁語です。

あらゆる技法を駆使していて、定頼は返歌もできずに退散したようです。

 

文法の意味と解釈

※ 「大江山」は京都市北西部にある大枝山のことです。

※ 「遠ければ」は、形容詞「遠し」の已然形「遠けれ」に順接確定条件を示す接続助詞「ば」がついています。

已然形について、原因、理由を表すので「~ので、~から」の意味で、「遠いので」の訳になります。

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