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有馬山 ゐなのささ原 風吹けば

いでそよ人を 忘れやはする

作者:大弐三位(だいにのさんみ)

解説

この歌は、訪れることが減ってきた男性が、「お前が心変わりしたのではないか・・・」と言われたことに対して、返事をする形で詠んだものです。

有馬山は、神戸市にある山です。

「ゐな」は、「否」と「猪名(いな)」の掛詞になっています。

「有馬山 ゐなのささ原 風吹けば」までが、次の「そよ」を導く序詞になっています。

笹原がそよそよと音を立てることと、「それですよ」という男性の返事の掛詞になっています。

 

文法の意味と解釈

※ 「風吹けば」は、動詞「吹く」の已然形に順接確定条件の接続助詞「ば」がついて、偶発条件「~と、~ところ」の意味になります。

ですので、「風が吹くと」の意味になります。

※ 「いでそよ人を」の「いで」は、勧誘を表す副詞です。

※ 「忘れやはする」の「やは」は、反語(疑問の形で示すことにより、その反対のことを強調して表す)の係助詞で、「~か、いや~ない」の意味です。

「やは」を受けて、動詞「す」の連体形「する」で結ぶ係結びになっています。

「忘れるでしょうか、いや忘れない」の訳になります。

 

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