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めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬまに

雲がくれにし 夜半の月かな

作者:紫式部(むらさきしきぶ)

解説

この歌は、恋の歌と思われがちですが、「新古今和歌集」の詞書に「はやくよりわらは友達に侍りける人の、年頃経て行き逢ひたる、ほのかにて、7月10日の頃、月にきほひて帰り侍りければ(以前から親しかった友達に何年か経ってから会いましたが、あまりにも短い時間で、7月10日の夜中に沈んでしまう月と争うように帰ってしまったのでとあります。

久しぶりに会ったのに、雲が月を隠してしまうような早さで、そうそうに帰ってしまった女友達を残念に思っています。

 

文法の意味と解釈

※ 「めぐり逢ひて」の「めぐる」は、「月」の縁語です。

※ 「見しやそれとも」の「し」は過去を表す助動詞「き」の連体形です。

「や」は疑問を表す係助詞で、体言などにつき、結びは連体形になります。

※ 「雲がくれにし」の「に」は完了を表す助動詞で、「し」は過去を表します。

※ 「夜半(よは)の月かな」の「かな」は、詠嘆の終助詞で、体言や連体形つきます。

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