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嘆きつつ 独りぬる夜の 明くるまは

いかに久しき ものとかは知る

作者:右大将道綱母(うだいしょうみちつなのはは)

解説

この歌は、夫の藤原兼家が作者の元を何日も訪れず、久しぶりに訪れた時に、門を開けずにいたところ、「待ちくたびれた」と言った一言に対して歌ったものです。

蜻蛉日記(かげろうにっき)によると、夫の浮気を疑い尾行させたところ、やっぱり夫には新しい女がいた!!

いらだちが収まらない作者は、しおれた菊の花と一緒にこの歌を贈ったと言われています。

それに対して、「げにやげに 冬の夜ならぬ 真木の戸も おそくあくるは わびしかりけり(本当に、冬の長い夜明けを待つのはつらいものだが、冬の夜でもない真木の戸をなかなか開けてもらえないのもつらいものだ)」と兼家は返している。

 

文法の意味と解釈

※ 「嘆きつつ」の「つつ」は、動作の反復を表す接続助詞で、連用形につきます。

「~し続けて、~ては、~して」の意味です。

「嘆き続けて」の訳になります。

※ 「いかに久しきものとかは知る」の「かは」は、反語を表す係助詞で、「~か、いや~ない」の意味になります。

「か」は連体形につくので、「知る」は連体形で結ばれています。

「どれくらい長いものかあなたはわかるでしょうか、いや、わからないでしょうね」の訳になります。

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