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御垣守 衛士のたく火の 夜はもえ

昼は消えつつ ものをこそ思へ

作者:大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ)

解説

百人一首の中で、「火」をテーマにしたものはこの一首しかありません。

「御垣守(みかきもり)」は宮中の門を警備する人のことで、「衛士(えじ)」は諸国から召集された兵士のことです。

「御垣守 衛士のたく火の」までが序詞で「夜は燃え 昼は消えつつ」を導いています。

夜はかがり火が燃えるように恋の炎も燃え上がりますが、昼はかがり火が消えているのと同じように、逢いたいという思いに沈み、くすぶった火のように気持ちもくすぶっているという恋心を歌っています。

 

文法の意味と解釈

※ 「夜は燃え」は「昼は消え」と対照的な表現になっています。

※ 「昼は消えつつ」の「つつ」は接続助詞で、動詞型活用語の連用形につきます。

動作の反復、継続を表し、(~し続けて、~しては、~して)火が燃えたり消えたりを繰り返し、それが継続的に行われていることを示しています。

※ 「思へ」は「思ふ」の已然形で、係助詞「こそ」で結んでいる。

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