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恋すてふ わが名はまだき 立にけり

人知れずこそ 思ひそめしか

作者:壬生 忠見(みぶのただみ)

解説

「恋すてふ」これは「恋をしている」という意味です。

「わが名」の「名」は「浮き名」のことで、「まだき」は「早くも」の意味なので、「恋をしているという私の浮き名が早くも立ってしまった」の訳になります。

「思ひそめしか」は、「想いはじめたばかりなのに」の意味なので、「誰にも知られないように想いはじめたばかりなのに」の訳になります。

上の句と下の句は倒置法になっていて、「早くも世の中の人たちに知られてしまった。まだ想いはじめたばかりなのに・・・」とすることで、もしかしたら、想いを成就することは難しいかもしれないと、悲しみの余韻を残しています。

 

文法の意味と解釈

※ 恋す

さ行変格活用で、名詞との複合動詞です。

※ 思ひそめしか

「しか」は、過去の助動詞「き」の已然形で、「人知れずこそ」の係助詞「こそ」の結びになっています。

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