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浅茅生の 小野の篠原しのぶれど

あまりてなどか 人の恋しき

作者:参議等(さんぎひとし)

解説

この歌は「古今和歌集」の「詠み人しらず」の「浅茅生の 小野の篠原しのぶとも 人知るらめや いふ人なしに」の歌を本歌としています。

心の中に想いを忍ばせていても、あの方はわかってくれるでしょうか。いいえ、わかってくれないでしょう。伝えてくれる人がいないので。という意味の歌です。

このような歌を本歌取りといいます。

「浅茅」は、かやぶき屋根に使われる細い竹のことです。

「しのぶ」は「しの」を重ねることで、隠そうとする想いが溢れそうになってしまう心情を表し、「あまりて(どうにもならないこと)」に続き「どうしてこんなにあなたが恋しいのか」と歌っています。

また、この歌には「人につかはしける(人に詠んで贈った歌)」とありますが、誰に贈ったのかはわかっていません。

 

文法の意味と解説

※ 浅茅生の小野の篠原

「しのぶれど」を導く序詞になっています。

※ 忍ぶれど

「忍ぶれ」は、動詞「忍ぶ」の已然形です。

「ど」は逆説確定条件を表す接続助詞で、已然形につきます。

(~けれども、~が、~のに、~ても)の意味なので、「心にかくれていたけれども」の訳になります。

※ などか

「など」は副詞です。「か」は疑問を表す係助詞なので「どうして~なのか」の訳になります。

※ 恋しき

「などか」の係助詞「か」を受けて「恋しき」を連体形で結ぶ係結びになっています。

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