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みかの原 わきて流るる 泉川
いつ見きとてか 恋しかるらむ
 作者:中納言兼輔(ちゅうなごんかねすけ)

解説

この歌は、新古今和歌集のなかでは「詠み人しらず」となっているので、兼輔が作っていないのではないかと言われています。

「みかの原」は、京都府相楽郡(現在の木津川市)で、聖武天皇(しょうむてんのう)が恭仁京(くにきょう)という都を置いていました。

「泉川」は「木津川」のことです。

「泉川」の「いづみ」と「いつ見き」の「いつ見」を重ねてきれいにまとめています。

「いつ見き」の「見る」は、男女が逢うことで、「いつあなたに逢ったでしょうか」という意味です。

逢ったこともないのに、こんなに恋しい気持ちになるのでしょうかと、つのる想いを伝えています。

 

文法の意味と解説

※ わきて流るる

「湧きて」と「分きて」の掛詞です。川の流れが分かれているように、二人は隔てられていますが、恋心は湧いてくるということですね。

※ いつ見きとてか

「か」は助詞で、文末にあるので疑問をあらわします。

※ 恋しかるらむ

助詞「か」の結びは連体形の「らむ」になっています。疑問や反語を表し「~か」の意味になるので「恋しいのだろうか」の訳になります。

 

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