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名にしおはば 逢坂山の さねかづら

人にしられで くるよしもがな

 作者:三条右大臣(さんじょうのうだいじん)

解説

この歌は、誰にも見つからないように人目を忍ぶ恋を詠んでいます。

一人目を忍ぶ恋・・・の歌なのに、「さ寝(一夜を共にすること)」までしたいと言っているところはとても大胆ですね。

そして、作者は、この歌を〝さねかづら”に添えて恋人に贈ったといわれています。

掛詞がいくつも入っているなど、受け取った相手にかなりの理解力がないと伝わりにくいので、高度な教養力があった方なのではないかと思われます。

 

文法の意味と解説

※ 逢坂山

滋賀県と京都府の間にある山で「逢ふ」の掛詞です。

※ さねかづら

別名びなんかづら(整髪料を作ったからだそうです)。「さ寝」との掛詞です。「さ」は接頭語で、リズムを整えています。

※ 「名にしおはば~さねかづら」までが「くるよしもがな」の「くる」を導く序詞になってます。

※ 人にしられで

「で」は打消しの接続助詞で「~ないで。~なくて」の意味なので、「人に知られないで」の訳になります。

※ くるよしもがな

「くる」は「来る」と「繰る(くる)」の掛詞です。「繰る」は、「たぐる」という意味で、さねかずらの縁語です。

 

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